インターンシップの価値

唐突ですが皆さん、「インターンシップを具体的に説明してください!」という質問されたらどう答えますか?

「就労体験」という答えが一般的ですかね(あまり具体的ではありませんが…)

現在日本では数多くの「インターンシップ」が存在していると思います。

例えば大学が単位認定しているいわゆる科目としての「就労体験」、ベンチャー企業等で社員と同等の業務を体験し自身のレベルアップを図ろうとする実動型の「就労体験」、更にはアルバイトと何が違うのかよく分からないバイト型「就労体験」など。

他にも新卒採用の選考と連動した採用直結型インターンシップや、ボランティアや政治家の秘書などのインターンシップも皆さんの良く知っていらっしゃる例だと思います。

要するに「就労を体験する」行為を便宜上「インターンシップ」と呼ぶことが多いようです。
(中には就労を体験しないのに「インターンシップ」とネーミングしているモノもある)

どれが正式なインターンシップか?

そんなことを議論してもしょうがありませんが、最近ある大学さんで独自のインターンシッププログラムを構築しようということで微力ながらお手伝いさせていただいていまして、その大学さんの取り組みをご紹介させていただきます。

そもそもその大学さんは10年以上に渡りインターンシップを積極的に取り入れていらっしゃったのですが、どうやらインターン学生を受け入れて下さる大半の企業が大学から頼まれたので仕方なく学生を受け入れ、結果的に学生をお客様扱いしているケースが少なくないということを問題視されました。

そこで、企業側にインターン学生を受け入れてもらう明確な目的とメリットを提供する必要があるということになったわけです。

前述の通り、採用直結型であればそれはそれで企業メリットがあるわけですが、大学としては一定期間以上、実際の業務に触れる機会がなければという大義もあるので採用以外でのメリット構築が必要なのです。

では採用以外にどんな目的やメリットがあるのでしょうか?

その答えは、「若手社員の育成と活性化」です。

つまり、下っ端社員(特に部下や後輩のいない若手社員)にインターン学生のマネジメントを体験させることで座学では得られない学びをしてもらうということです。

既にそういった目的でインターン学生を受け入れている企業さんも少なくないようで、一定の成果を残しているようです。

中には優秀なインターン学生に完全に押され気味で、どちらが社員でどちらがインターンなのか分からないといった声も耳にしますが、それはそれで若手社員の刺激にはなることは間違いありません。

だいたい自分の後輩に対してはカッコつけたいと思うものです。

イマイチだった若手社員がインターン学生の登場によって、急にデキる社員に変貌するかもしれませんね(笑)

たまたまこの大学さんでは、こういった目的を主に独自のインターンシップを構築されようとしているわけですが、他にもいくつかのアイデアをカタチにしようとしています。

何が正解か?ということよりも、企業と学生の両者にとって価値のあるインターンシップでなければ意味がありませんからね。

 

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