「もはや、1Dayインターンシップは長いのか⁉」

当社では12月~2月の間、複数のクライアントの選考直結型ワンデーインターンシップの企画・運営をお手伝いしています。

毎年スケジュールやプログラム内容は、前年度のインターンシップに関連する各種データや情報を基に決めているのですが、今年は異変が起きているようです。

まず顕著なのは「服装自由」での参加を推奨しているのにも関わらず多くの学生がリクルートスーツでやってくること。

去年の同時期のインターンとは比較にならないくらいのスーツ率です。

またインターンシップ終了後のアンケートからも、去年までとの違いをひしひしと感じることがあります。

1つは、プログラム・コンテンツの内容に対する不満です。

2017卒までの調査データでは、インターンシップに期待する項目、或いは参加してためになったことの上位に挙げられていたのは、個人差はあるものの「自らの成長」「業界の理解」「社会人や就活生との新たな出会い」でした。

逆に不評の代表格だったのが、「自社の会社説明」を中心としたいわゆる早期会社説明会風のショートインターンシップ。

そんな仮説の下企画された今年のインターンシップでしたが、終了後のアンケートには「もっと会社の情報を聞きたかった」「詳しい仕事内容を説明して欲しかった」というコメントがかなり目立つようになったのです。

学生目線に立ったプログラム設計を重視していただけに、企画側の当社はもちろんですが、予算を割いている運営主体であるクライアントがショックを隠せないのは当然です。

もう一点アンケートから垣間見れたのは、拘束時間の長さに関する指摘です。

前述の調査データで、短期間・短時間のインターンシップに不満を感じるという結果が出ていたわけですが、今年は1Day(拘束時間約8時間)のインターンシップを長く感じる学生が少なくないという印象です。

もちろんこの時期に3?5日間の実践型インターンシップやプロジェクト型インターンシップに参加するのはさすがに拘束時間が長いと思いますが、1Dayを長く感じてしまうようになっているのには何か理由があるのでしょう。

その最大の理由は、採用・就活のスケジュール全体が昨年よりも約2か月ほど前倒しになっていることだと思います。

つまり基礎体力作りの場だった12?2月の冬のインターンシップの機能は、早期の会社説明会にとって代わってしまったということなのでしょう。

企業側も学びや成長を提供するインターンシップ(実際は早期接触が目的)は、夏秋に終了し、冬のインターンシップは自社の情報提供の場にするという戦略を取る企業が増えたということになります。

昨年は3月広報解禁、6月選考解禁というスケジュールが初年度ということもあり、様子見ということでそこまで大胆な戦略を取りずらかったというのもあるでしょうが、2年目の今年は1月広報解禁、3月選考解禁というのが実態に近いように思います。

当然ながらこれから本格的に活動する企業も学生も多く存在するわけですから、これまでの話は2018卒採用の早期における特徴として捉えるに留めるくらいでも良いのではないかと個人的には感じています。

今後益々早期化するのか?さらには通年採用が恒常化してくるのか?
時代の潮流を読みながら、先を見据えた採用戦略が求められるのは間違いなさそうです。

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