昨日は終日、当社が事務局を務める地元密着のHR事業者のネットワーク「ふるさと就職応援ネットワーク」の定例会と、若手社員の研修会を行いました。
研修テーマは「2016卒問題を解決する、新卒採用ソリューション」ということで、各加盟企業の若手社員が、クライアントに提案した企画を50名近くの参加者の前でプレゼンするという内容でした。
実は最近、採用担当者の方々から「最近のHR事業者の営業担当のレベルが下がっているのではないか?」と指摘されることが何度かあったのですが、昨日のプレゼンを聞き、それは余計な心配だったと実感できました。
ただ「レベルが下がった」というのは、企画立案の内容という点もありますが、そもそもクライアントとのアポイントに平気で遅れてくるとか、当日ギリギリになってリスケを依頼してくるとか、言葉遣いだったり、約束を守らないなどと言った極めて幼稚なことを指して言われていたようです。
その話をお聞きして、何とも悲しくなると同時に自社は大丈夫か?と自らにベクトルを向けるいい機会になりました。
当たり前のことを当たり前にできないビジネスマン。
多分にして、本人の資質もそうですが、やはりその人が属する組織、つまり会社の風土に起因することが少なくないと思います。
売上や利益にばかり目が行きがちで、クライアントよりも自社の都合を優先する企業(そういう企業ほど建前の顧客満足を掲げているケースもあります)に属していると、知らず知らずのうちにそういった言動を取るようになるのは当たり前ですよね。
そんな会社や、従業員が、学生に対して人生や働くことのアドバイスをしているかと思うとゾッとするのは私だけでしょうか?
企業ですから、当然ながら売上や利益を上げることに注力することは当たり前ですが、自分達さえ良ければ、顧客に対して不義理をするような会社とは取引をしたくないというのはとても自然な考えだと思います。
それも「ヒト」にかかわる事業をしているHR事業者ならばなおさらのこと。
また研修では、「お客様と本気で向き合う」「我々はお客様のアドバイザーではなく、社員同様に課題の解決に取り組む」「もっとお客様に寄り添う」といったキーワードが飛び交いました。
綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、彼らは真剣にその言葉を実践しようとしていることが、私にはよく分かりました。
私達HR事業者は、クライアントの人事周りの問題を解決し、その企業の成長と継続を支援することが宿命です。
本来あるべき姿をもう一度思い起こし、クライアントの採用課題と真摯に、そして徹底的に向き合わなければならいということを地方の純朴で、強い意志を秘めたパートナー企業の若き戦士たちより学ばせてもらった、非常に有意義な時間でした。
斯く言う私は、お客様の社名と日付を間違った企画書をメールで送ってしまうという失態を犯してしまいました。
猛省、猛省、猛省。