今週から10月、11月の週末に福島県の事業の一環として行われる、大学生を持つ親御さん向けの就職支援セミナーのコンテンツを考え始めました。
ここ数年の就職困難期を受けて、このてのセミナーがよく実施されるようになりました。親御さん向けの書籍も販売されています。
今回はこの親御さん向けセミナーで伝えしようと考えている内容のさわりをご紹介します。
内容を大別すると、まずは「就職市場の現状」。
もうひとつは、「就職(活動)を控えた学生にしてはいけないこと」。
「就職市場の現状」は、親御さんが就職(活動)した時代と現在の時代背景の違いや、就職難といわれる今の状況を理解してもらうためのコンテンツです。
何事も基礎が重要ですから、この辺の話を外すわけにはいきません。
それと「就職(活動)を控えた学生にしてはいけないこと」ですが本来ならば、「就職(活動)を控えた学生にして上げたいこと」という言い回しが自然なのですが、前述の通り基礎をしっかりと押さえていないと親のアドバイスが間違った方向に行くリスクになる可能性があります。
アドバイス通り行動した結果、想定通りの成果を上げられなかったということで、親子関係がぎくしゃくするといったことにもなりかねないので、苦肉の策としてネガティブな言い回しにしてみました。
事実、親御さんの意見として、「間違ったアドバイスをして志望企業の選考に落ちてしまうようなことがあったら大変!」とか「就職活動の時だけ親面するのは躊躇してしまう」といった声が多く聞かれます。
でもやっぱり個人的には、親としては威厳を持って子供に積極的に意見して欲しいと思うのです。
その際の基本メッセージとして「就活力よりも、人間力を!」というキーワードを掲げたいと考えています。
「就職市場の現状」をシッカリ把握して、マーケティングを行い、就職活動に関する対策を講じることはもちろん大切ですが、やはり親としては、自分の子供が社会に対して価値を提供できる人材に育つよう躾けていくことが大切ではないでしょうか。
子供が自己分析や業界研究、自己PRの作成をしている時に協力して上げるべきだとは思いますが、その前に「人として・・・」を意識して欲しいのです。
今日のとある企業の説明会の参加率も、残念ながら30%強。
普通親は子供に「約束は守れ!」と教えているはずですが、就職活動のシーンでは「約束を破ってもいいよ!」と教えているのでしょうか?
説明会に行く電車内で、企業研究用の資料を椅子に座って読んでいる時は、目の前にお年寄りがいても席を譲らなくてもいいと教えているのでしょうか?
そんなことはないと信じていますが・・・
要は親として、就職(活動)を控えている学生に諭すべきことは、面接対策や自己PRのやり方、エントリーシートの書き方よりも、ひとりの社会人、ひとりの大人として、恥ずかしくない行動を取れるようにしてあげることです。
どんなに就活力に長けていても、人間力の乏しい人材は必要とされませんから。
「就活力よりも、人間力を!」
このスタンスで学生と接していきたいものです。