10月29日、経団連による就活ルールの廃止を受け政府は、経団連や大学関係者らも参加する関係省庁連絡会議の会合を開き、今の大学2年生(2021年卒)については現行ルールの日程を維持していくことを決定しました。
ここ数か月間盛り上がりを見せた「就活ルール」の問題は一旦これで落ち着きをみせると思われます。しかしこの問題、学生はもちろん企業の採用担当者、大学関係者らの不安を煽っただけで、何かしらの課題解決に繋がったのかどうかは甚だ疑問です。
この問題については、各就職支援会社や報道機関がアンケートの調査結果をリリースしている通り、「就活ルール」の有無は「賛成」「反対」それぞれの意見が拮抗しているため、現時点で安易に結論を出すことは困難なようですね。
ただ明確なのは、2020卒採用、2021卒採用ともに、今まで以上に採用活動の前倒しは避けられないということです。
ではいったい、新卒採用はいつ始まって、いつ終わるのでしょうか?
この問いに対する答えは、おそらくそれぞれの会社さんの中にのみ存在すると思います。
ちなみに私は、「いつ始まって、いつ終わるのか?」を問われたとすると、以下のように答えるようにしています。
「新卒採用はいつ始めても、いつ終えても良いです」と。
そう答える理由を簡単にまとめます。
1.学生とのコミュニケーションはいつ行ってもOK
前回のブログでも書きましたが、学生とのコミュニケーションは決して就活シーズンに限定されているわけではないということ。
つまり、学生に自社の存在や魅力を知ってもらうために、通年で学生に情報を発信することが良いと考えます。
またコミュニケーションの目的も、採用に限った話ではないわけで、例えBtoBの企業であっても、学生を含むより多くの人に存在を知ってもらおうと意識することが重要で、採用はその最も近い延長線上にあるわけです。
2.就活をする学生は通年で存在する
もうひとつは、何かしらの理由で就活のオンシーズンに動けない学生が一定数存在するということです。
留学組をはじめ、体育会の学生や研究が忙しい理系学生、アルバイト先で社員以上に働く学生、就活をキッカケに自分を見つめ直そうとしている学生など。
理由を上げればキリがありません。
就活を安易に考え、大手企業数社しか受けず結果的にどこからも内定が出なかった学生もここに分類されますね。
3.企業と学生の接点が多様化してきた
ここ数年特に顕著なのは、学生が企業を見つけるチャネルやリソースが一気に増えたことが挙げられます。
SNSを筆頭に、学生たちはあらゆる情報リソースから企業の情報をいとも簡単に入手することができるようになりました。
またリファラルに代表される、既存のネットワークを活用した就活なども増加傾向にあります。
こういった環境下における新卒採用活動は、まさに「就活ルール」に縛られるものではありませんし、もはや「早い・遅い」の次元の話ではなく、自社の欲しい学生はどこにいて、どうやったら会えるか?を常に考えなくてはならない時代に突入してきたと言えます。
そう言う意味では、既に2020卒採用の火蓋は切られていますが、このタイミングからでも十分採用活動は間に合います。
そんな話にフォーカスしたセミナーを11月20日と12月5日に開催しますので、もしご興味のある方下記よりお申し込みください。
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下薗