今年は「ソー活」元年と言われるほど、ソーシャルメディアを活用した就職活動(採用活動)が一気に増えた年となりました。
これもひとつの「採用と就職の新しいカタチ」と言えます。
企業はfacebookを中心としたソーシャルメディアで、自社のファン(学生の集団)を形成し、そのファンに対し、伝えたい情報を発信する。
その情報を通して企業と学生がコミュニケーションし、両者が理解を深めていくという点では非常に有効的なツールだと思います。
ただあくまでもソーシャルメディアもコミュニケーションのツールであることは否めません。
このあたりを履き違えてしまうと本末転倒になってしまうのではないかという懸念が残ります。
重要なのは、企業と学生が真の理解を深めることです。
つまりお互いが表面的な情報だけでそれぞれ判断するのではなく、一歩突っ込んで理解し合える場を作ることが必要だと考えます。
既に選考を通して学生の素顔を把握するために工夫をされている企業は少なくありません。
先週の新聞にも、ファーストリテイリングさんが全ての採用をインターンシップを導入した通年採用とするといった記事が掲載されていましたが、個人的には大賛成です。
ある一定期間のインターンシップであれば、お互いの素顔が露呈されます。
そこでお互いが自身との相性を見極めることができるわけです。
全ての企業がインターンシップを導入できればいいのですが、そうもいかない事情もあります。
その際は、選考方法で工夫をするのが望ましいと思います。
物理的に難しい面もありますが、ある基準をクリアした学生に対しては接触回数を増やす、或いは集中して長時間を過ごすことで、学生の人となりや本質が見えてきます。
中には合宿やキャンプを通してセミナーや選考を行う企業もあるようですが、その際重要になってくるのは、コンテンツそのものよりも挨拶や時間の管理、周囲への気遣い、自主性等のチェックです。
当たり前のことをシッカリやれるかどうか?
残念ながらこのチェックはさすがにナビやfacebookではできません。
なぜなら両者とも情報開示が表面的であり、お互い化粧をほどこしているからです。
今後限られた時間の中で、企業と学生の相互理解が深まるような(素顔が見れるような)コミュニケーション手段やセミナー・イベント等を企画したいと考えています。