「一般常識試験で何を測定するのか?」

とあるクライアントの筆記試験の採点を行っていて感じることがあります。

それは学生の基礎学力の低迷さ加減です。

この筆記試験、作成にも絡んでいるのですが、ところどころに親ごころ(サービス問題)を盛りこんでいます。

しかしながらそのサービス問題に回答すらしない、つまり未記入のままの学生があまりに多いことに愕然とすることがあります。

例えば。。。

「今年の夏季オリンピックの開催都市はどこですか?」という質問に対して、「バンクーバー」「ソウル」という答えが多発すること自体問題なのですが、中には「ブラジル」と思いっ切り国名を記入する輩も存在します。

また「現在の日本の総理大臣を漢字で記入して下さい」という問いには“官直人”それも“菅”ではなく“官”と回答する学生もいました(苦笑)

他にも漢字の読み間違いも王道的なものが目に付きます。

「反故」を「はんご」、「雑煮」を「ざつに」、「相殺」を「そうさつ」と回答する学生の出現率は驚くほど高いのです。

確かに私も学生時代は勉強しませんでしたが、さすがにオリンピックや総理大臣に関する設問は間違いなくクリアできたはずです。

それは単純に興味があったからです。

しかし筆記試験の点数が悪いとか、基礎学力が低いとかという話をしたいのではありません。

懸念するのは現代の学生が世の中に興味を抱かなくなっているのではないかということです。

つまり世の中や社会に対して無関心になっているのではないかという懸念です。

政治や経済、スポーツ、芸能・・・

どんな分野であってもやはり興味を持って情報を収集し、世の中の流れを把握し、仕組みを理解するということは、仕事の現場においても非常に重要です。

では採用活動による一般常識試験の意味合いとは?

もちろん社会人として、自社の社員として、常識のある人間か否かを判断する材料であるわけですが、それ以上に入社後の伸びシロを測定するという意味合いが大きいわけです。

自分の興味のないコトにはソッポを向き、自分の好きなこと、楽しいことばかりに目を向ける人材には一般的に色々な仕事を任せることはできませんからね。

試験でふるいにかけることも大切ですが、学生や若者がもっと世の中に興味を持ち、ワクワクするような社会を作っていくことがさらに重要であることは言うまでもありません。

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