「個人投資家」と「就活生」の共通点・相違点

「個人投資家」と「就活生」の共通点・相違点

「個人投資家」と「就活生」には、それぞれの目的を達成させるために企業研究・分析するという共通項があります。

実は企業研究・分析をいう行為だけではなく、両者の目的も共通しています。

当たり前ですが、「個人投資家」は経済的なリターンを得ることを目的に身銭を企業に投資します。

では「就活生」は、どんな目的で何を投資しているのでしょうか?

「就活生」は幸福な生活というリターンを得るために、自分の時間や自分の未来を企業に投資していると考えることができます。

つまり、「就活生」は立派な投資家であり、身銭よりも重要な時間や未来を投資するために企業を研究・分析していると言えるのです。

「お金」や「時間・未来」といった、自分の重要な資産を投資するという目的の「個人投資家」と「就活生」は、概ね以下のような視点で企業研究・分析をする必要があるのではないでしょうか?

1)業績は安定しているか?成長しているか?
2)財務状況は健全か?
3)経営計画や戦略は明確か?実効性は高いか?
4)経営理念やビジョン、経営者に共感できるか?
5)経営課題やリスクの備えはできているか?

また極力リスクを回避する上でも、直感や感情に依存せずに論理的な判断が求められているという点も両者の共通項といえます。

しかしこういった共通項の多い「個人投資家」と「就活生」ですが、実態は企業研究・分析にもとめられる論理的な視点は、一般的に「個人投資家」に比べ「就活生」の方が圧倒的に劣っているわけです。

今回はその背景について考えたいと思います。

少し大きな話になりますが、資本主義国家でありながら日本では「お金」に関する(義務)教育が極めて希薄です。

算数や数学は勉強しても、お金を稼ぐこと、そして管理・運用するという教育は、皆無といっても過言ではありません。

一方欧米では、子供のころから自分でお金を稼ぐという体験や、そのお金を運用して増やすという考え方を学ぶ機会が日常的にあるといわれています。

そういった教育を受けていない日本の大学生に、いきなり経営情報で企業研究・分析をしなさいと言っても戸惑うことが多いのも頷けます。

余談ですが、日本と欧米のお金に関する教育の差が、ビジネスの世界においても大きな差になってくるのではないかと考えると危機感が募ります。

では、「個人投資家」と「就活生」の決定的な違いは何か?

それは企業研究・企業分析で活用する情報リソースの違いです。

一般的な上場企業のコーポレートサイトには、「会社概要」「事業内容」といったタブが存在し、サイトを訪れた人は自分の目的に応じてそのタブを選択するわけですが、例えば「個人投資家」は「投資家の皆様」或いは「IR情報」というタブを押します。

一方でほとんどの「就活生」は「採用情報」というタブを選択します。目的別に企業情報が分類されているため、一見自分には不要と思われるタブは押しずらいというのが現状ではないでしょうか?

前述の通り「就活生」も投資家ですから、「個人投資家」がチェックする情報にも興味を持ち、「採用情報」ではなかなか得られない企業情報を入手するような就活の流れを作っていきたいと考えます。

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