安部政権が、女性進出を活発化させる方針を打ち出していますね。
それに呼応して、日本の主要企業が女性役員の登用を積極的に進め始めました。
日本の先進国における女性役員の比率が圧倒的に低いことは周知の事実でしたが、SONYが 日本人の女性を初めて役員として登用したというニュースはある意味驚きでした。
一方で今春卒業した大学生の内定率調査において、調査以来初めて女子学生の内定 率が男子のそれを上回ったという報道がありました。
一般論として(この仕事に従事する私にとっては実感値として)、就職市場においては女子 よりも男子の方が有利であると言われます。
選考活動においては、男子に下駄を履かせるなんてことも実際にはあるわけですが、そんな 環境下で僅かとはいえ(男子81.3%:女子82%)女子が男子を上回ったというのは私にとっては衝撃的な事実として受け止めざるを得ません。
他にも顕著にそのことを実感する出来事がありましたのでご紹介します。
ひとつは、今春初めて新卒採用をお手伝いさせていただいたとある企業さんが最終的に8名の新卒を採用したのですが、結果的に全員が女性だったという驚愕な事実です。
そもそも女性を積極的に採用したいという社長の意向があったのと、総合職と並行して事務 職を募集したという背景もあるのですが、選考に立ち会った私も男子学生を引き上げましょう という助言ができないくらいに、選考に訪れる学生の男女のレベルに明らかに差がありました。
因みにこの企業さんの業態は、ある意味不人気で、通念上女性が社員で働きたいとはなか なか思わない業態の会社であることを付け加えておきます。
もうひとつの出来事は、つい先日以前よりお付き合いをさせていただいているIT系の会社さんでのことなのですが、過去当社(私)を経由してご入社いただいた新卒社員で、現在社内で 活躍されている方のお話を伺ったのですが、これまた全員が女性ばかりだったのです。
採用担当の取締役の方からも「この事実を受け止め、今後は女子学生を積極的に採用し ていこうという方針です」とのお話がありました。
女性の積極的な社会進出はだいぶ前からスタンダードになっていましたが、新卒採用市場においては、極力男子学生を採用しようという裏方針を持つ企業が少なくありませんでした し、今でもその方針を変えない企業も多く存在しています。
但しここ1年あまり、いやここ半年の間で、私個人の認識が随分変わってきました。
迷いなく「女子学生を積極的に採用したい!」という企業がとにかく増えてきているのです。
毎日のように学生と触れ合っている立場からして、自主的で行動力があって、パワー漲る男 子学生は、ある一定数存在しますが極端に減少していることに危機感を覚えています。
逆にそういった女子学生が増えてるという実感もあります。
決して男尊女卑を主張するつもりはありませんが、この業界に身を置く人間として、ひとりの 日本人として、そしてオヤジとしても目を背けることができないと感じています。
単に男女のパワーバランスの逆転で問題視する必要がないという考えもあるかとは思いますが、 どうしても違和感を感じます。
「立ち上がれ、日本の男子学生!目を覚ませ、日本の男子学生!」