「人とモノゴトと自分に向き合える人材」

先々週、愛知県にある日本を代表するメーカーの新入社員研修のインストラクターを仰せ使い、 2泊3日で自分とも正面から向き合う機会をいただきました。

当社パートナーが提供する「人とモノゴトと自分に正面から向き合い、一生懸命を続ける」を コンセプトにしたこの研修のインストラクターを務めさせていただいたのは今回で3回目でしたが、 改めて自分にとっても非常に実りある時間になりました。

私が担当したのは、外国人2名を含む2チーム、計9名の新入社員。

「チーム力を高める」ことを目的に、チーム対抗で順位が明確になる各プログラムを行っていく のですが、結果的に私の担当した2チームは総合トップ(12チーム内での)と、総合11位という 大きな差がついてしまいました。

担当インストラクターとしては1位が取れた嬉しさの反面、ブービーメーカーのチームを創出してしまったという反省を大いに感じています。

もちろんインストラクターとしての私の力量が大きな要因であったことは言うまでもありませんが、 それ以外でこの両チームの大差は何に起因したのでしょうか?

結論から言いますと、本研修に対して本気に取り組むようになったタイミングの違いです。

ほぼ同等の能力を持ち合わせた新入社員達が、明確に勝ち負けにおいて差が出るというの は、つまりはどれだけ本気でメンバー、目の前のモノゴト、そして自分に向き合ったかの差であ ることなのです。

その事に気付き、すぐに行動を起こすことが早かったチーム、遅かったチームが結果的に結果という差になって表れたわけです。

私はこの2チームに、ほぼ同じことを言い続け、同じだけ鼓舞し、同じ時間を割きました。

それでも結果は前述の通り。

研修当初、大半の新入社員はこの研修をそこそこやって乗り切って帰ればいいだろうと考えて いたに違いありません。

大声を出したり、長い距離を歩くことに対して意味を求め、その意味が見いだせなければ一生 懸命になることをむしろ恥ずかしい、カッコ悪いと感じる感情が支配します。

しかし、客観的にそれぞれのプログラム(勝負)において、明確に勝ち負けが決まり始めていくと同時に、徐々にチーム格差が生まれ始めることになります。

自分は本気でこの研修に取り組んでいるか?メンバーは本気でこの研修に取り組んでいるか?

メンバー間のコミュニケーションがギクシャクし始めるチームも出始めたりしますが、その環境下、 研修プログラムの目的や意味に関係なく、必死に「人とモノゴトと自分に向き合う」ことを理解し、 行動に移すチームがメキメキと成果を上げていくわけです。

こういった現象は、仕事の現場でも必ず起きます。

例えば上司や先輩から、コピー取りや買い物といった雑用を頼まれた際に、「こんなことをするた めにこの会社に入ったんじゃない」「この仕事にどんな意味があるのか?」なんてことを考える新入 社員も少なくありません。

しかしそういったことすら一生懸命に実行できない人材に、大切な仕事、大きな仕事を任せるこ とはありませんよね。

そのことを是非とも学び取って欲しいという気持ちで我々インストラクターは心を鬼にして彼らと 正面から向き合ってきました。

これに近いことを選考のプロセスで導入できないかと考えています。

入社後に目の前のことに一生懸命取り組むことができる人材か否か?

更には入社前、入社直後にそういった経験をさせ、修正の利くタイミングで向き合うマインドを インストールするといったことが必要だと思います。

そんなお手伝いをすることが、我々のミッションだと強く感じた研修でした。

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