「自分の好きな草が分らない、草食系が増殖中?」

唐突ですが「入社後の定着と活躍を促進する」採用コミュニケーションをプロデュースするのが当社の事業ミッションです。

当社は採用プロセスにおいて、前述の「入社の定着と活躍を促進する」に繋がるような採用活動の設計を行っているわけですが、とは言え入社後のフォローアップの具体的な施策がシッカリと整備されていないのも事実です。

もちろん理想に近づけるためのオリジナルサービスも用意してはいますが、実はそのあたりをいわゆる教育・人材育成を専門とするパートナー数社と連携を行って支援させていただいております。

そのパートナー企業の社長が最近面白いキーワードを発信しているので、今回はそちらをご紹介したいと思います。

そのキーワードが今回のタイトルになっている「自分の好きな草が分らない草食系」です。

この言葉を初めて聞いた時に私はピンとくると同時に、なんてうまい表現をするのだろう!とひとしきり感心しました。

「自分の好きな草が分らない草食系」。

極めて簡潔な私なりの解釈と、そのことを採用市場でどう生かすかについてお伝えします。

そもそも現在の大学生は私たちの時代以上に「価値観」を重視する傾向にあります。

それが良い悪いではなく、育ってきた時代背景から必然的にそうなってきているわけですから、必要な点は改善しつつもそれはそれで受け入れていく必要もあります。

何か物事を進めていく場合、私のようなバブル世代は「目標」を意識します。

自ら定めた「目標」をいかに達成させ、達成感を味わうことで次の原動力を養い、そして新たなチャレンジに臨むタイプが多いと言われています(そうでない人も多数存在しますが・・・)

それは時代が右肩上がりで、単一価値観に支配されて育ってきたことが大きな要因だと言われます。

一方で失われた20年に幼少期や思春期を迎えた世代は、不確実な時代を生きてきていますので、我々と同じ発想は持ちにくい世代です。

単一価値観よりも多様性を尊重し、目標達成よりも日々自分がどのように生きていくかを重視しする傾向が強いようです。

何となく「ふむふむ」という感じですよね。

それはそれで納得できるのですが、問題なのは同時に通信網の急激な発展によって情報入手のハードルが極端に下がってきたことで、何かを経験・体験する前に相当数の情報を入手できてしまうことだということです。

何か事を起こす前にスマホで様々な口コミ情報を入手し、「なるほど、そういうことなのね!」「やっぱりそうなんだ!」といった、事前に一定の解を見出してしまうわけです。

実際に行動をしても、事前情報を越えなければ感動も不満も生まれません。

そもそも価値観とは、過去の体験から得られる感動や不満によって形成されると言われていますので、結果的に価値観が見いだせない若者が出現してしまうのです。

そういった若者の大半は、自分が大切にしたい価値観が分らないので、エネルギーの源泉不明瞭で力強く走ることが困難だと、パートナー会社の社長は言います。

しかし、そのことを嘆いているだけでは何も始まりません。

私たちは採用を支援する会社ですが、こういった時代背景やある種の社会問題を自分達のフィールドで解決できないかと考えなければならないのです。

抽象的な表現にはなりますが、企業が採用活動を通して学生のエネルギーの源泉となる「価値観」の発見とそれを生かした働き方を指南していくような採用活動ができないか?

そのことが「入社後の定着と活躍を促進する」ことに繋がり、企業と社員の両者が継続的に成長、発展していくことを目指したいですね。

今後の大きな命題になりそうです。