「選択肢の多さが、未内定者を量産する?」

12月1日、2014卒学生の就職活動が本格的にスタートしました。

主要サイト及び大型の合同会社説明会では昨年ほどの混乱もみられず、比較的順調な滑り出しをしたとの報道が目立ちます。

ただ、根本的な採用と就職のスタイルは昨年同様であり、このまま進むと採用できない企業と就職できない学生を多く産み出す結果になると予想せずにはいられません。

ではなぜそういった現象が起こってしまうのか?

それは学生の目があまりに多くの企業に目がいきすぎるからからです。

既に主要ナビサイトには、8000社を越える企業の採用情報が掲載されていて、学生は簡易にエントリーできる環境にあります。

一見、情報量が多く、機能も充実しておりたくさんの企業にエントリーできるという点で学生側のメリットが目立つわけですが、実はこの仕組みが落とし穴になっているのです。

大半の学生は自分のキャパシティや物理的な時間・行動量を無視してできるだけ多くの企業を受けようと考えてしまい優先順位をつける或いは受ける企業を絞り込むという概念が欠落してしまいます。

その結果、1社1社の企業研究や自分とのセルフマッチングが希薄になり、意図しない不合格通知を想像以上に受け取ってしまうことになります。

そうなると俗にいう「自分は世の中に不要な人間かもしれない」という被害妄想にかられ、なかなかその状況から脱出できないという不幸な学生を量産してしまう悲劇が待ち構えています。

その後もこの被害妄想に陥った学生はどの企業からみても採用基準を満たさない学生と評価され、本来ならば採用される可能性のある企業からも不合格を下されるというまさにデフレスパイラルを産み出しているケースが少なくありません。

これは学生だけでなく、企業(特に中堅中小企業や不認知企業)にとっても大きな損失であるということは言うまでもないわけですが、ではこの現象をどうやって打ち破ればいいのでしょうか?

そもそも人は選択肢が多すぎると判断が鈍り、適切なジャッジができにくくなると言われます。

つまり、就職活動において選択肢が多過ぎるわけですから、自分の判断基準を明確にした上で、その基準に沿って企業を一定社数に絞り込む必要があるわけです。

それも安易に絞り込むのではなく、自分の実力を意識することも重要です。

先日「就職市場は市場原理に基づいていない」という主旨のコラムを拝読しましたが、受験市場と比較して就職市場は学生が安易に多くの企業を受け過ぎているために、企業は就職検定料を徴収すべきだという大胆な提言がありました。

ある意味的をえた提言だと関心したわけですが、学生にある一定の制約をもうけることで受ける企業を真剣に絞り込ませるという意味では非常に理に叶っていると思います。

就職ナビサイトに依存するのではなく、あくまでも就職活動のツール・情報収集のツールとしてとらえ、集中して一定社数に絞り込み、更には実際に自分の足を使い、五感を駆使して実際に受ける企業を選択する就職活動を実践して欲しいものです。

誤解を恐れずに言うと、本命企業(自分の実力に相当する企業)を中心に、チャレンジ企業、そして内定確率の高そうな企業という基準で10社程度に絞り込み、全身全霊で採用試験に臨んでもらいたいですね。

大学の職員の方々、保護者の皆さんにもそういったアドバイスをしてもらえると、結果的に本人にとっても企業にとってもプラスにはたらくと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です