“通年採用”という言葉を我々も日常的に利用しますが、概念として捉え方は人によって若干違いがるのではないかと感じます。
ちなみに、「就職用語集(就活大百科 キーワード1000)の開設によると、
企業が年間を通して採用活動を行うこと。多くの企業は新卒の採用活動を春から夏にかけていっせいに行いますが、その後も応募を締め切らず、秋冬も通して募集する企業も増えているのです。企業が通年採用を行うねらいは、既卒者や留学生など幅広い人材から募集するためでしたが、春夏の新卒採用でよい人材がとれなかったためにその補完をしている企業や、事業計画が変わって急きょ人材が必要になった企業もあります。
いずれにせよ、学生側からみれば、それだけ採用の機会が増えたといえます。春夏で思うような企業に決まらなくても、秋冬で見つかることがあるかもしれません。いつ採用されようと、要は自分に合った企業に入社できればいいのですから、最後まであきらめないことが肝心です。
とあります。
春先から夏にかけての本採用を補完するという意味合いが強いような印象を受けます。
一般的には「秋採用」というニュアンスに近いと言えるのではないでしょうか。
これは経団連の推奨する「倫理憲章」を前提にした捉え方なわけですが、ご存じの通り2016卒採用からは、更に後ろ倒しになることがほぼ決まりつつあります。
実際には現在3年次の12月に解禁される採用広報が、3年次の3月1日に、4年次の4月1日より開始される選考が4年次の8月1日にズレ込みます。
このスケジュールを愚直に遵守して選考をすると、実際の内定出しは必然的に秋になりますね。
そうなると「秋採用」という言葉は、存在感を失ってしまい前述のような「通年採用」の意味合いも変わってくると思われます。
また「通年採用」とは、あくまでも企業側の目線での話です。
なぜか「通年就職」という言葉は使われません。
何となく違和感を感じますが、私個人の考え方は企業も学生も平等であって、「通年採用」があるのであれば「通年就職」があっていいのではないかと思います。
年間を通じて学生と企業のコミュニケーション機会を増やし、通年を通して就職・採用活動が実施されることを利用だと考えます。
もちろん学生の学業への影響や、企業の体力的な問題など、課題もありますが、お互いに負担を強いらない形式で、日常的に学生と企業が交流を持つことが両者にとって、つまりは社会にとってプラスになるはずです。
微力ながらそんな環境の実現に向けて、「キャリぷら」も頑張ってまいります!
「キャリぷら東京」にも、3年生を中心に学年問わず学生が通い始めてきています。
是非一度足を運んでください!!
「キャリぷら」のHP⇒http://c-pla.com/