7月9日に設立した会社の名前は、株式会社キーカンパニー。
当然ながら登記時に同じ社名がないかのチェックを行うわけだが、これが案外見当たらないのだ。
しかしその作業はどうやら無駄だということを司法書士の先生から聞き何だかがっかり。
20代に会社を起こした際は、当時の会社法の規定により同じ市区町村内に同一の社名があった場合はその社名は登記できなかったのだが、その後の改正によってその辺はかなり緩くなっているとのこと。
社名に限らず、登記の手続きも至って簡素化されているのに今更ながら驚いてしまった(ちなみに僕は法学部卒で、主に商法や会社法を学んでいた…やはり学問と実務は明らかに違う)
それはさておき、「キーカンパニー」とは何ぞや?
過去多くの経営者の方々と交流を持たせていただいたが、当たり前だがどの経営者も社名への拘りは半端ではない。
分かりやすく、コンパクトで、それでいて会社や事業への思いが詰まっている謂わば経営者自らが作成する「座右の銘」に近い。
僕も同じように社名を決める際は、随分考えた。
気持ち的には日本人らしく漢字の社名にしようとも思ったが、そこへの拘りよりも今後の事業への志と存在価値にこだわった結果、カタカナ社名に落ち着いた。
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今までの人生どう生きてきたのか?
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今までの人生でどんな価値を提供してきたのか?
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これからの人生をどう生きていくか?
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今後はどんな価値を世の中に提供していくのか?
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自分にはいったい何ができるのか?
こんなことを毎日のように考え続けていた。
ある日ふと気づいたことがあった。
それは多くの方とのご縁をいただいた分、そのご縁をできるだけ多くの方々にお裾分けしていこうと思いながら生きてきたということ。
もちろん全てのご縁が成就してきたわけではないが、少なからず自分が介在することで新たな価値が創造されてきたことを僕自身誇りに思っている。
僕という媒介を通して、世の中の役に立つことを意識してきたし、これからもそうありたいという思いである。
「我々が存在しなければ実現しない出会いを創造して、世の中に新たな価値を提供したい!」というフレーズが頭の中を駆け巡ってきたのだ。
最終的に当社の理念は「我々が存在しなければ実現しない出会いによって『人と企業』の価値を最大化・最適化させること」となった。
時に都合よく使われたとも思えることも確かにあったが、それ以上に素晴らしい出会いを創出し、皆さんに喜んでもらったことの方がはるかに多いし、その時の快感たるや尋常ではないことを僕自身はよく知っている。
つまり「Keyperson」ならぬ「Keycompany」になりたいとの思いである。
いたってシンプルな社名だが、僕にとっては拘りの社名であることをご理解いただければこれ幸いである。