曖昧耐性

「曖昧耐性」という言葉を久しぶりに耳にした。

とあるアセスメントツールの説明をお聞きしたのだが、発想力(人間力)を診断する項目のひとつに「曖昧耐性」が列記されていたのだ。

ひと言で言うと「曖昧な状況に置かれた時のストレス耐性」と言ってよいであろう。

そもそも「曖昧さ」はビジネスの世界においては望ましいことではないのだが、実際はあらゆるところに「曖昧さ」が存在する。

複数の人が集団となって働くわけで、全ての人が完璧に同じ基準で物事を考えて仕事に従事するということは困難である。

優秀なリーダーというのはその「曖昧さ」を極力最少化し、迷いやロスを払拭する役割を担っているといるわけだが、それでも100%「曖昧さ」を消し去ることはできない。

僕が新卒で入った会社はある意味放任主義というか、自分で考えなければ周囲に置いてけぼりを食ってしまう社風だった。

だからこそ自ら考えて動かなければならなかった。

最近よく耳にするのが「指示待ち人材」。

明確かつ的確な指示・命令を仰がないと動けない人材である。

こういう人種が増えているというのは残念で仕方ないが、一方で僕の世代は有能なマネージャーが育っていないと言われる。

曖昧耐性の高い人種の会社や、世代には具体的な指示を出さない、曖昧なマネージャーが排出されるという問題を浮き彫りにしたの事実である。

気合や思い、そして感情で人を動かそうとするマネジメントは今や通用しないとも言われる。

曖昧なマネジメントしかできないマネージャーが増えてしまったという現象と、曖昧耐性の低い若手人材が増えてしまったという現象。

結局はどっちもどっちじゃないかな?

詰まる所、優秀な人材とは「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ!」を実践できる人材なはずだから。。。

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ!」とは、某有名企業の行動規範であることは、多くの方がご存知であろう。

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