「リクルーティングアナリスト」

上場会社を中心にIR活動は非常に積極的に行われています。

自社の情報開示だけに限らず、アナリストと言われるプロの目線で、投資家に対して経営情報を開示するということは極めて重要なことだと思います。

実は私は以前から、このアナリストという役割を採用・就職活動に活かせないかと考えていました。

投資家が投資を決断する指標として、自社からの一方的な情報開示だけではなく専門家であるアナリストからの情報を参考にしているのと同様に学生達にもプロの目線による情報提供が必要だと思うのです。

ましてやこれだけ情報が氾濫する就職情報の中ではその価値や存在意義が高いというのは言うまでもありません。

ちなみに日本国内における企業数は180社、190万社と言われていますが、そのうち株式を公開しているいわゆる上場企業は約3600社です。

以前からそんなことを考えていたわけですが、7年前にそれをカタチにしようと試みました。

そのカタチが実は「新卒紹介」というスキームでした。

そもそもの目的は、学生に対して第3者的立ち位置から(アナリスト的立ち位置)から、客観的な視点に立ち、その企業が属する業界のアウトラインや企業そのものの魅力、更には活躍する人物像などを学生達に伝えるということです。

特に情報開示を積極的に行っていない未上場、中堅中小企業の情報を中心に実践しました。

やや手前味噌かもしれませんが、これはこれで一定の成果があったのではないかと自負しています。

あれから7年の月日が流れましたが、現在も私(当社)はこの立ち位置を重視しています。

つまり「リクルーティングアナリスト」とも言うべくポジションで、企業の情報開示のお手伝いを行っているわけです。

最近更にその必要性を重視しなければならないという風に感じ始めています。

というのも、就職情報を開示している主要ナビの原稿フォーマットが画一的で、私のような年配者が観ても同業他社との比較が難しくなっていること。

更には一人称での美辞麗句に飾られた情報が多く、客観性に欠けてたり、採用基準や選考フローといった重要なポイントが明確に開示されていないことも少なくありません。

そんな状況下において、「リクルーティングアナリスト」の存在は学生の取ってはもちろんのこと、企業に取っても非常に有意義な存在だと思う次第です。

決して学生の迎合するのではなく、あくまでもニュートラルな立ち位置から、その企業が業界内でどんなポジションにあり、どんな特徴と戦略で、どんな方向を向いて経営・事業を推進しているのか?

合わせてどんな人材を求めていて、どんな社員が活躍しているのか?

当社はそういった情報の解説、翻訳をする役割を担いたいと考えます。

よく恋愛の基本に、「欠点までを認める」という表現を使います。

就職・採用においても同様に、お互いの欠点までを理解し、認められるような関係作りができれば今以上に納得感のある雇用関係をが想像できるのではないでしょうか?

 

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