「ランチェスター的、採用戦線の戦い方」

至極当たり前の話ですが、採用活動という戦いにおいては、残念ながらハンディ戦であ ることを認識して戦う必要があります。

どんな戦いにおいても、「人・物・金」更に「情報やスキル」といったリソースの企業格差は 明確であり、採用戦線でも同様のことが言えます。

つまり、採用市場においても強者と弱者が存在するわけです。

採用市場における強者とは、「マンパワーがある」「知名度がある」「予算が潤沢」、更に 「採用に関する情報とスキルがストックされている」企業であり、一般論として大手企業 がここに分類される確率が高いのは言うまでもありません。

一方採用弱者は、「採用専任者がいない」「知名度がない」「予算が少ない」、更には 「採用に関する情報とスキルが希薄」といった4重苦なわけで、中小企業・不認知企業 がこれに該当することが多く、まさにハンディを背負っているわけです。

さてその前提で、採用市場にの弱者はどのような戦い方をするのが良いのでしょうか?

そこで、今日は「ランチェスター経営戦略」に基づいて、4重苦の中小企業・不認知企 業の採用戦線における戦い方を考えてみたいと思います。

「ランチェスターの経営戦略」はご存知の方が多いと思いますが、基本的に第一法則と 第二法則の二つから成り立っています。

第一法則の側面で言うと、「攻撃力=兵力数×武器性能」ですから、強者とまっとうに 闘うと木端微塵にやられるわけです。

こういった状況下における弱者の基本な戦い方は「接近戦」や「一騎打ち」ということに なりますし、「先制攻撃」や「局地戦」といった戦い方もあり得ます。

多くの母集団を集めるために兵力を使わずに、貴重な採用ターゲットに工夫を凝らした 選考を綿密且つ緻密に行わなければなりません。

第二法則では「お客様作りに重点を置く」というもの。

「商品対策(27%)+広義の営業対策(53%)=お客様作り(80%)」に注力をすると 言う考え方です。

具体的には、

①商品対策(どの商品を中心に経営をするか?)
②営業地域対策(どこを営業地域の中心にするか?)
③業界・客層対策(誰に売るのか?)
④営業対策(どうやって売るのか?)
⑤顧客維持の対策(お客様を繋ぎとめるには?)

というのがお客様作りと定義づけられているわけですが、

どうでしょう?まさに採用活動そのものだと思いませんか?

更に、

⑥「組織対策」(従業員に力を発揮してもらうには?)
⑦「賃金と経費の配分対策」(会社を強くするお金の使い方)
⑧「仕事時間対策」(時間を有効に活用する)

といったものが20%必要だと言われています。

これも採用活動に置き換えて考えることができます。

いずれにしてもハンディを埋めるための戦略・戦い方の立案が必要であり、採用市場の 強者と同じ戦い方では勝てないことは明確です。

「ランチェスターの経営戦略」を意識し来期の採用戦略を考えてはいかがでしょうか?

もちろん、当社でお手伝いさせていただきますのでお声掛けください!

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