先日、小学生の教育に絡んでいる知人と情報交換を兼ねて一献設けていた時の話です。
ひと通り近況報告を聞いた後にその知人から「小学生に理解してもらうことって難しいですよね・・・」という言葉が発せられました。
当たり前ですが、小学生の持ちうる情報量・知識量は我々社会人(ビジネスマン)比べ、圧倒的に少ないわけです。
逆に言うと、余分な情報や知識がない分、素直に受け容れてくれますし、吸収力もかなり高いと言えます。
二人の会話は徐々に就職や教育研修の在り方へと展開していきました。
私はその会話を通して、3つのことを考えました。
ひとつは、吸収力の高い小学生のうちに、もっと働くことの意味や楽しさを伝えることができないかということ。
「キッザニア」などでは、それに近いことが実際に行われていますね。
それともうひとつは、採用活動をしている企業や就職活動をしている大学生と小学生を結び付けることができないかということです。
つまり、企業は小学生でも理解できるような企業説明の方法を考え、実際に小学生に聞かせる。
と同時にそれを大学生バージョンに進化させて説明会で活用するれば、学生の企業理解深まるはずです。
何だか小難しい言葉を羅列するとか、耳触りの良い抽象的な言葉を多用するのではなく、会社や事業の本質を分かり易い言葉で表現したほうが、企業と学生の両者にとって結果的にプラスになるのではないかと考えます。
また、大学生も自分自身を理解してもらうために、小学生に対して自己紹介をする練習をしてみてはどうでしょうか?
企業同様、シンプルかつ明快な言葉を使って。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)って、こういう人なんだ!」といった素直で素朴な指摘を受けることで、自分自身が周囲からどんな風に見られているかを客観視できるような気がします。
そして最後に、社員研修(主に若手の営業など)として、小学生に自社やサービス・商品を説明するトレーニングを導入してはどうかということです。
採用や就職同様、以下に分かり易く明快に伝えるかの訓練になると思われます。
もちろん、情報の受け手の小学生が、企業が身近なものに感じてくれたり、働くことについて学ぶ機会であることが大前提です。
既にそういった取り組みをしている組織、あるんでしょうかね?
ちょっと真剣に考えてみようと思う今日この頃です。