売手市場における採用コミュニケーションとは?

前回のコラムでリリースさせていただいた「Student Relations」という概念について補足的にお伝えしたいと思います。

私が理想とする採用コミュニケーションは、合意形成のための情報交換です。

つまり一方的に企業と学生側が、自らの情報を相手に押し付けるのではなく、採用または入社、あるいはそれ以降のお互いのコミットを前提にした合意形成に向け、それぞれが情報を開示し合うという行為です。

一般的には、選考プロセスにおいて企業側が学生を選抜するという形式になりがちですが、企業と学生はイーブンの立ち位置にあり、それぞれがメリットのある雇用関係を創造するために情報交換を行っているという認識を持つことが重要だと考えます。

昨今のような売手市場においてはなおさらその必然性が高く、単に企業情報・採用情報を垂れ流すのではなく、ターゲット学生に自ら考えさせる環境を提供することが求められてきています。

学生が「自分の特性や能力を発揮できる場か否か」を考え、セルフマッチングを促す情報を提供する支援が私たちに求められていると実感する今日この頃です。

では、どうやってセルフマッチングを促進するのか?

方向性としては、以下の4つが挙げられると思います。

①マッチング型(双方向)のコミュニケーションを心掛ける
②積極的に自社の情報を開示する
③客観的情報と主観的情報を使い分ける
④学生と継続的にコミュニケーションを取る

①~④について、詳細をお伝えしたいのですが、相当なボリュームになるためほんの一部だけをご紹介します。

①の「マッチング型(双方向)のコミュニケーションを心掛ける」については、前述の通り、そもそもお互いが選び合っていることを前提にしたコミュニケーションを実践するということです。

自社の価値観、事業の特徴や魅力を一方的に提供するのではなく、そのことについて学生がどう感じるのかという感情をキャッチアップすることを疎かにしないことです。

例えば会社説明会において自社の情報を提供した後、学生に考える時間や場を提供するだけでも、その時点での感情を見て取ることができます。

また同時に、学生に自分自身の価値観や特性を整理させる仕組み提供したり、そのための時間を取ることによって精度を高めることも重要です。

こういった考えに基づいた、会社説明会を企画することがこれからの採用活動に求められていきます。

②③④についても今後このコラムでお伝えしていきたいと思いますが、今月の末に当社主催の採用担当者様向けのセミナーでも詳しくお伝えしますので、是非そちらにお越しいただきますようお願い致します。

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