以前より前ふりをしていたものの、なかなか正式にリリースできていなかった当社の考える新しい採用の概念が、ようやく固まってきました。
とは言え、サービスリリースはもう少し先になりそうですが・・・
そもそもこの概念をまとめ上げようと考えるキッカケになった事象をこの場でお伝えしながら、まずはリリース第一弾とさせていただきます。
学生に対して「中期事業計画」をプレゼンするという企業セミナーを開催した時のお話を3月の頭にこの場でさせていただきました。
その時の学生の反応が想像以上だったのがキッカケで、企業と採用のコミュニケーションの在り方について考えるようになりました。
私のファーストキャリアはいわゆる求人広告の営業。
求人広告といっても、クリエイティブ要素が強いので、本来は制作担当が取材をし、ターゲットになりそうな人材を想定して企業と仕事の情報を発信するわけです。
当時駆け出しの営業だった私は、先輩社員から教わった「読者の中にいるターゲット人材をイメージして、どんなメッセージを送ればその人に響くかを考えろ!」をとても意識していました。
それともうひとつ、「その人がその会社で働いている姿を創造しろ!」ということ。
想像の域を超え、妄想の世界に入っていくわけですが、これが非常に難しい。
なぜ難しいかというと、私の持ちうる情報だけでは不足しているわけで、もっとその企業の情報が欲しい、もっと日常業務の情報が欲しい、もっとこの会社の過去からの経緯、そして未来を占う情報が欲しいと感じました。
過去から今に関する情報は、取材である程度把握できますし、日常の業務については、その会社の営業マンに1日同行させていただいたりして、体感をさせていただくこともありました。
問題は未来の情報です。
よく夢やビジョンを熱く語る(伝える)と言いますが、これは非常に重要なことですし、現在の採用広報でも非常に重要な情報であることは言うまでもありません。
ただ私の経験値では、この夢ビジョンだけに共感して入社した人達が、その後にギャップを目の当たりにしてしまう例が少なくないように思います。
そこで私は、夢やビジョンの少し手前にある中長期の「経営目標」と、その達成までのプロセスを学生や求職者に情報として開示する必要があると潜在的に考えていたようです。
それが開花したのが前述の学生向けの「中期経営計画」のプレゼンでした。
経営計画の達成プロセスとは「成長戦略」であり、つまり、ありたい(なりたい)姿になるための道筋といえます。
この道筋を提示して上げることで、学生は自分をそこに当てはめ、自分なりにシミュレーションし、自分がやってみたい、自分にできるといったセルフマッチングを行えるようになります。
そういった情報を構築するフレームがあれば・・・
きっとその会社を理解し、未来に共感し、成長にコミットしてくれる。
そうなると、企業にとっても学生にとっても明るい将来を築けるはず。
ここ数カ月そんなことを考えていました。
さて、タイトルにある「Student Relations Recruiting」ですが、これはまさに企業が株主や投資家向けに行う「IR(Investor Relations)」の学生版を意識したネーミングです。
IRでは定量的・定性的な企業の経営目標とそこに辿り着くまでの戦略(道筋)が記されていて、投資の判断材料になります。
学生が企業に入社する判断をするのも、ある意味人生・時間を投資(自己投資)するようなものです。
この戦略を学生が理解できるレベルにシナリオ化することができれば、今までとは違う学生向けの企業広報が可能になり、現在採用と就職の市場で顕在化してきているいくつかの課題を解決できるのではないかと考え付けたネーミングです。
期間の定めのない、そして両者がお互いに成長をコミットメント出来る、そんなコミュニケーションの概念、それが「Student Relations Recruiting」です。
今回かここまでのご案内ですが、ご興味を持っていただければすぐにご説明に上がります。
今後当社はこの「Student Relations Recruiting」を事業の柱にしてまいりますので、引き続き宜しくお願いします。