「就職活動って、なんだ?」

ここ暫く就職活動の時期、スケジュールに関する議論が盛り上がってきています。

今さらこの問題について意見をする気はありませんが、いい機会でもあるので原点に戻り今回は「就職活動」そのものについて考えてみたいと思います。

大学3年になると多くの学生が「そろそろシューカツの準備を始めなきゃ」という台詞を発します。

もちろんシッカリと準備しておく事も重要なのですが、個人的にはその時期が来たからインターンシップに参加する、就職関連のセミナーに参加する、会社説明会に参加する、ESや履歴書を書く、SPIを受ける、面接を受けるといった一連の行為だけをとって就職活動と定義付けすることは非常にナンセンスだと思っています。

言うまでもなく就職活動の主人公は「学生」です。

決して型にはまった就職活動に拘らず、自由に自分らしい就職活動をして欲しいものです。

では就職活動とは、いったい何を意味するのでしょうか?

ちょっと哲学的な言い方になってしまいますが、私は以前から「自分とは何者かを考え、どうやって自分の価値を社会に発揮するか?」を考える活動だと考えています。

もちろん、学生時代にその結論は出ない場合が圧倒的に多いですし、歳を重ねるごとに変化・進化していくわけですから、絶対的なものではありません。

重要なのはそのことについて考え、実際に動いてみるということです。

学年に関係なく、学生には以下のようなアドバイスをします。

■充実した学生生活を送るために夢中になれることを見つける(何でもよい)
■一緒に夢中になる仲間や周辺にいる社会人と知りあう(できるだけいろんな価値観の人)
■活動の目標を設定し、達成に向けてのプロセスを考える(期限を決めて目標と計画を)
■仲間や社会人からアドバイスや意見をもらう(多くの知見を学ぶ)
■達成感と悔しさの両方を味わいそこから学ぶ(成功体験・失敗体験)

「夢中になれること」とは、決して留学や著名企業でのインターンシップといった高貴なことでなくても、学業・部活・サークル・アルバイト・ボランティア・ゼミ・恋愛などでもいいと思います。

要は自分自身の性格・価値観・志向・能力を把握し(自分は何者か?)、どうやって自分の価値を社会に提供していけばいいのか?を考えるきっかけになってくれればよいのです。

こういった活動は非常に効果的な就職活動だと思います。

中でも社会人と知り合い、コミュニケーションをとるという行為はとても重要です。

何だか学生向けメッセージの色が濃くなってきましたが、採用支援という立ち位置から言わせていただくと、学生のコミュニティに参加し彼らの活動に対してアドバイスをして上げるような機会を持つことが大切だと言えます。

今後は、学生が自分色の就職活動を考え実践できるような「場」、企業が学生を支援しながら採用を成功させられる「場」の提供が大きな使命ではないかと考えています。

最適な就職活動と最適な採用活動の実現が、私の存在価値だと考えています。

 

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