「意思のあるUターン就職」

今週月曜日の日経新聞に「就職 地元志向に拍車」という記事が掲載されました。

要約すると、昨年の震災等の影響もあり学生間に地域貢献の意識が高まっており地元で働きたいという学生が増加傾向にあるという内容です。

「地域の役に立ちたい」「地元を活気付けたい」といった理由が多いことは非常に喜ばしいことなのですが、一方で視点を変えるとやや違う風景も見えてきます。

記事の中にもありますが、都市部の大企業への就職活動の競争率が高いこと、そのための保険的な意味合いとして地元企業への就職を視野に入れる学生も少なくないようです。

ある種正論だと思いますが、懸念するのは「地元貢献」「地域活性化」という大義名分を掲げながらも、実はチャレンジをやめ、堅実な選択をしようとしているのではないかということ。

同様に地元の中小企業の方が、単純に内定確率が高いという安易な発想も心配です。

更に地元であれば親御さんや友人が近くにいてくれるという、生活面での安心感を重視する傾向もあるようです。

それぞれの価値観なので、その点をとやかく言うつもりはありませんが、個人的な見解としてはせっかく地元に就職をするのであれば明確な意志を持って実行してもらいたいですね。

例えば「地元の産物をもっと全国区、グローバル展開させるためのブランディング・マーケティングをやってみたい!」とか、「子供の頃から慣れ親しんだ地元の商店街の活性化をインターネットを活用して実施したい!」などなど。

漠然とした「地元貢献」「地域活性化」という一見聞こえの良いキーワードに縋るのではなくちゃんと自ら動機や目的を持って欲しいものです。

ふるさと就職応援ネットワーク」の事務局を担当する私が発するのもおかしいですが、誤解を恐れずに言うと、もしそういった明確な意思を持っているのであれば、まず都市圏の企業で競争の中に身を置き、一定期間をかけてスキルとキャリアを磨く。

ここぞというタイミングで、そのスキルとキャリアを持参し地元へ乗り込み、自分の考える地元貢献を実践するというのもひとつの手だと思います。

つまり本気で「地元貢献」をしたいのであれば、それなりのチカラがなければ実現できないということ。

それも覚悟で「0」から自分で作り上げたいという学生がいれば、それはそれで思い切りチャレンジしてもらいたいですが。。。

我々のような存在にとって重要なことは、「ネガティブなUターン就職」ではなく「ポジティブなUターン就職」を目指す学生を増やすために何をすべきかということではないでしょうか。

今まで以上に明確な意志を持ち、「ポジィティブなUターン就職」を応援していきたいものです。

 

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