「入社後、活躍する人の学生時代とは?」

新卒採用の選考の主流である面接時に、学生に対して「学生時代に一番力を入れてきたことは何ですか?」というこれまた王道の質問があります。

これに対して「サークルで副部長をやっていて、裏方として全体を取りまとめていました」とか、「アルバイトで責任者を任され、社員の方同様の責務を全うしていました」といった模範的な回答をする学生が少なくありません。

そういった場合面接官は、具体的な手法論を掘り下げて質問し、その学生の能力や資質を確認しようとします。

しかし機転の利く学生はそこにも模範解答を持っているケースが多いようです。

学生なりに「ものがたり」を作り、魅力的にそして元気に説明することができるのです。

ピッカピッカとまでは言いませんが、基本的にこういった学生は面接官に好印象を与え、あたかも入社後も持ち前の明るさと学生時代の経験を活かして活躍してくれるという評価をしてしまいがちではないでしょうか?

確かにそういった学生の中から、会社を牽引する人材も生まれてくるとは思います。

ただ重要なのは、必ずしもそういった学生が活躍するとは限らないということと、もっと変わった学生時代を送っていた学生の中に、将来会社を担う逸材が存在するということを忘れてはならないということです。

一昨日、海老原嗣生さんの講演を聞く機会がありました。

海老原さんの講演の中でも同様な話があり、「大手企業は効率を考えた落とす採用をしているので、中堅中小企業は丁寧に逸材を発掘するための採用をすべきだ」と仰っていました。

まさにその通りだと思います。

ではどんな学生が将来を牽引する人材になり得るのか?

残念ながら決定的な答えは存在しないと思いますが、過去の私の体験からすると以下のような学生が良い意味で期待を裏切ってくれるケースが多かったように思います。

・1留ではなく、2留3留している学生
・一定数以上の転校経験のある学生
・いきなり友達感覚の雰囲気で話す学生(特に女子学生)
・週5日以上アルバイトに入っている学生
・殆ど就職活動をしていない学生
・友達があまり多くない学生

一般的にはネガティブな要素として捉えがちですが、その背景を確認した上で判断をすることで意外な事実と資質が見えてくることもあります。

書類選考ではじいたり、既成概念で判断して落としてしまった学生の中に実は自社にとっての「金の卵」が含まれていた可能性もあるわけです。

ですから海老原さんの言われるように、大量採用ではない中堅中小企業は大手ができない丁寧な採用で逸材を発掘することも可能なわけです。

現在世の中で活躍している経営者の中には、学生時代ほとんど目立たなかった方も少なくな
いそうですし、私の知っている経営者の中にもそもそも風変わりな方が結構いらっしゃいます(笑)

自社で活躍している既存社員をロールモデルに、分析をするのもひとつの手段ですね。

 

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