IR担当者との連携は、万全ですか?

投資家は、不明確な説明では納得してくれない

現在当社では、上場企業様の新卒採用をお手伝いさせていただいているのですが、成果を上げている企業さんの共通項としてIR担当者との連携が機能しているということが上げられます。

細かいデータをご提示できるまでには至っていませんが、要因として考えられるのは、以下のような点ではないかと仮説を立てています。

1)IR担当者は、採用担当者以上に重要な経営情報を把握している
2)IR担当者は、投資家をはじめとするステークホルダーへの説明責任がある
3)IR担当者は、ロジックや根拠の裏付けを持って説明しなければならない
4)会社が学生を単なる就活生ではなく、ステークホルダーとして捉えている
5)新入社員の採用成功を入社後の定着率とパフォーマンスに設定している

そもそもIR担当者の責務は、自社の経営状況を投資家に対してシッカリと説明し、株価の上昇・安定化と言えます。

それもできるだけ長期に自社の株式を保有して欲しいと考えていますので、その場限りの説明では、リスクを背負う投資家は納得しません。

ですから投資家は「当社は何となく良い会社です」「当社は間違いなく今後成長します」と言われても「ハイ、そうですか」とは簡単に納得をしてくれないのです。

投資家は身銭を切って企業に投資しているので、IR担当者は自社の主義・主張に根拠を添えて説明しなければならないのです。

では、学生に対してはどうでしょうか?

採用担当者はIR担当者と同等に経営情報を把握しなければならない

学生は、基本的に身銭は投資しません。
しかし、自分の将来や人生の重要な時間を投資する、会社にとって極めて重要な投資家・ステークホルダーと言えます。

でも多くの企業がその重要な投資家に対して、経営状況を説明する根拠ある経営情報や、客観的な事実を積極的に提供していないのが現状です。

誤解を恐れずに言うと、採用担当者の方はIR担当者と同等、出来れば、それ以上に自社の経営情報を把握し、学生に説明するという責務を背負っていると思います。

ただ「経営情報を把握し、その情報が会社経営にどのような影響を与えるか」を把握するためには、あまり時間にも少ないのではないでしょうか?

そんな時、IR担当者が強力な味方になってくれずはずです。

キャリアのバックボーンの違いや、物理的な距離感、社内における役割の違いはあれど、自社の成長を担っていることは共通のミッションです。

ぜひ採用担当者の皆様から、IR担当者の方に積極的にコミュニケーションを働きかけ、情報を共有してみてはいかがでしょうか?

採用担当者の皆様も、「なるほど、この情報は採用広報で使える!」という新たな発見があるはずです。

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