先日日本最大の大学が自校の学生のために実施した合同会社説明会に参加させていただきました。
当社は「ふるさと就職応援ネットワーク」(http://my-furusato.net/)という全国の人材サービス会社のネットワークの事務局を務めているのですが、その代表として「Uターン就職相談」のブ
ースを構えたわけです。
イベントには延べ200社もの企業と、3500名を超える学生が参加しました。
その中に地方出身者がどの程度含まれていたかは正確に把握できませんが、一般論で言うと30-40%程度は地元を離れて進学してきた学生だと思われます。
地元企業への就職を微塵も考えていない学生も少なくないと思いますが、多くの在京地方出身学生は、首都圏での就職活動をしながらも地元への就職という選択肢を持ち合わせています(当然地元企業だけに絞って就職活動を行っている学生も多くいます)
そんな学生達の悩みは地元企業の情報入手が困難なこと。
「Uターン就職」を視野に入れている学生に私は以下のようなアドバイスをするようにしています。
①地元の地方新聞を定期購読する
②地元の大学のキャリアセンターに出向き(或いは友人に依頼)求人票を集める
③家族はもちろん親類縁者から紹介(縁故含む)を受ける
まず①ですが、これは求人情報の入手に留まらず地元の政治・経済の状況を把握するという点でも非常に有効な手段です。
週末になると中途採用やパートアルバイトメインではあるものの地元企業の求人情報が掲載されますので、そこに応募するという手もあるわけです。
それから②については多少ゲリラ的ではありますが、最も貴重且つ大量な情報源になります。
地方で新卒採用をしている企業は、まずは地元の大学に求人票を提出することが多いわけですが、そういった情報は主要就職ナビにはなかなか掲載されませんから・・・
(地元に特化したナビには掲載されていることもありますが)
この話には学生達は妙に納得します(笑)
それから③の縁故関係。
最近縁故採用の是非が巷で話題になりましたが、使えるルートは使った方がいいというのが私の個人的な考えです。
決して特別な便宜を図ってもらうことを推奨するのではなく、社会人になってから非常に重要になってくる情報収集の訓練だと思えばいいのではないでしょうか。
さて情報を集めてからが本当の勝負です。
情報を精査し、優先順位をつけ、帰省のタイミングや地元企業の説明会・選考のタイミングに合せて片っ端から電話をかけ、会社訪問をしようと指導します。
たいていの学生は「企業に迷惑になりませんか?」と質問してきますが、「わざわざ電話をかけてきてくれて有難う!という企業もあるよ」と言うと安堵の顔に変わっていきます(笑)
要は情報が希薄だとか、時間が取れないとか、嘆いているだけでは何も始まらないということ。
地方の中小企業も地元出身の学生を採用したくても、その術を知らなかったり、そもそも応募してくる学生なんかいないという認識を持っていたりします。
お互いが遠慮し合って動かなければ、決して出会いは生まれず、雇用は創造されないのです。
以前私も所属していた業界最大手のR社の社是として有名な「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ!」という言葉を思い出しますね。
企業側の採用も全く同様のことが言えるのではないでしょうか・・・