前々回、前回とターゲティング及びセグメンテーションのお話をさせていただきました。
採用ターゲットを明確にできたら、次はそのターゲットがいったいどこにいるのか?を考えるのと、どうやってコミュニケーションするかを考える必要があります。
「誰に、何を、どうやって・・・」ですね。
非常に下世話な例えで恐縮ですが、女性をナンパする際の場所の選定と、どんな口説き方をすれば良いのかを事前に考えましょうということです。
例えば、新宿・池袋を生活圏としている女性と丸の内・銀座エリアを拠点にしている女性では、一概には言えませんが趣味嗜好に違いがあると想像できます。
仮に食事に誘うとしましょう。
活気に溢れ、気取らない雰囲気の居酒屋に誘うのか?それともしっぽりした和食やフレンチにするか?それともエスニック系料理にするか?といった戦略を練りますよね・・・
同じように、自社の採用ターゲットが決まったら、その学生の志向はもちろん、生活パターンやコミュニケーションの特徴を加味した広報戦略を検討する必要があるのです。
もちろん大学群を始め、文理・男女・エリア等によって一定の特性があるわけですが、もう一歩踏み込んだ戦略の立案をおススメします。
一例をご紹介しましょう!
大手安定志向ではなく、ベンチャー志向の学生を採用ターゲットに仮設定したとします。
そういう志向の学生は果たしてどういった就職活動を行い、どんな方法で企業情報を入手しているかをまず想定しておく必要があります。
また、そういった志向を持つようになった過去の経緯やキッカケまでを想定できれば更に採用広報の幅は広がります。
まずベンチャー志向の学生は基本的に早期から就職活動に取り組む可能性が高いので、出足で躓かないよう3年時の極力早期から採用広報を実施しなければなりません。
彼らは大手ナビサイトが主催するような大型の合同会社説明会にはあまり興味を示さない傾向が強いので、イベントに参加する場合は比較的小規模で且つベンチャー企業が多く参加するイベントを選択するのが望ましいと言えます。
更に情報発信やコミュニケーションは、情報リテラシーが高い学生が多いのでSNSや口コミを拡げることを意識することが求められます。
LineやTwitter、Facebook等のSNSはもちろん、最近ではWantedlyなどを定期的にチェックしている学生も少なくありません。
こういったリソースを採用広報でうまく活用している企業に親和性を感じるわけですね。
仮にそういう出会い方をした学生が、会社や事業が期待以上に面白そうだったり、その会社の人が尊敬に値すると感じたりすると、更にその情報を発信してくれるので、結果的に芋ずる式に自社に好意的な情報を拡散してくれるので、コストをかけないでターゲット学生へのリーチができるようになります。
もちろん逆の可能性もありますので、事前にコミュニケーションの戦略をシッカリと立案しておく必要があります。
また理系院生や体育会学生など、就職活動に時間的な制約がある属性学生の場合は、基本的にどこかに呼び出すよりもこちらから出向くという手法を導入した方が確率が上がります。
決して迎合するのではなく、ターゲット学生のコンディションを把握し、それに沿ったアプローチ、コミュニケーションを行う必要があるわけです。
もう少し詳しいお話は、下記にある人事担当者向けのセミナーでもお話しますので、是非ともご参加下さい!