被災地の現状②「報告編」

仙台市内は案外車が走っているのと、建物の外観の破損が少ない(あくまでも見た目であり、実際にはかなり多く存在しているとのこと)ことに驚きながら、仙台市の主要地を通り、運んできた物資を震災後に殆ど手つかずのままのパートナー会社の事務所(仙台市若林区)の会議室に物資を搬入した。

到着後早速、事前に物資到着を知らされていた地域の方々が足を運んで来て安堵の顔で物資を持ち帰る姿を見て、今回のプロジェクトの意味を少なからず感じることができた。

その後パートナー会社の社長とガソリンがなく物資を運べずに困っている人達のためにガソリンの手配に奔走。

ここも想像を超える成果を上げられることができた…

その間東北新幹線の陸橋に「MAX」が震災の瞬間のまま放置されていたり、バイパス
から海側の地域がゴーストタウン化している様子、数日前まで快適な避難所になっていた斎場の前で簡易型の棺桶を運び出す作業などを目にしてここには1週間前に大きな地震と津波が襲ったことを改めて実感した。

戻ってきてから物資を仕分けし、リストを作成し配布の段取りまでを付けることができた。

ひと段落して周囲の状況を色々と教えてもらうことに。

今回の最も重要なミッションは、この現況とそれを基に先を見越して我々が今何をすべきかを一人でも多くの人に伝えることである。

【以下仙台市内主要部の現状】

・ビルの外観は想像以上に普通
 ※仙台駅前の「LOFT」の外壁にはヒビが入っていた
・ビル屋内は場所にもよるが、かなり事務所等は騒然としたままの状態
・仙台市内でも道路が損壊しているところが一部あり
・交通はJR在来線、新幹線共にNGだが主要バスはほぼ運行している模様
・仙台駅周辺のコンビニ等はほぼ閉店
・何はさておきガソリン不足
 ※緊急車両認証を受けているクルマは優先的に給油してくれるスタンド多数あり
・給油渋滞を除けば交通量はかなり少ない
・食料品を扱う店には行列で昼間仕事をしている家庭や高齢者の購入が難しい
・支援物資は相当数届いているようだが、仙台市内では配給がうまく機能していない
 ※必要な人に必要な物資が行き渡らず、不要な物資の在庫が増え始めている
・ライフラインは仙台市内は大半の地域で電気、水道は復旧
 ※但しガスの復旧の見通しは立っていない
 ※マンションによっては水を上げるポンプがやられ水道も未復旧の場所もある
・各地域で炊き出しを行っているが、参加者は徐々に縮小傾向                ・バイパスから海側の地域は一部を除き生活及び商業が中止

【今現地の求められるもの(仙台市主要部を調査の上の私見)】

・これはなかなか厳しいが、やはり燃料(ガソリン)の普及が急務
・ガスの復旧の見通しが立たないのでガスコンロとガスボンベ
 ※特にガスボンベが必要
・キャンプ用の料理器具や生活用品等
・乳幼児関連の食品、日用品(粉ミルク、離乳食、オムツ、お尻拭きなど)
 ※アレルギーを持つ子供の食品が不足しています
・納豆、豆腐などの賞味期限1週間程度の食品
 ※充填豆腐等が喜ばれると思います
・カップヌードル
 ※かなり充実していますが、やはり根強い需要があります
・その他火を使わずに食べられる食料品
・ガス風呂利用者は風呂に入れませんので、清潔用品全般

あくまでも現状における私見である。

時間の経過により随時変化していくと考えられるので、今夜最後に「予測・提言編」で
締めくくることにする。

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