最近学生と面談をしていて何となく違和感を感じるフレーズがあります。
それは「●●業界も見みてるんですが、何となくピンときません」「●●という会社をみてみたんですが、ちょっとイメージと違いました」という「●●をみています」という言い回しです。
何となくですが、ここ数年こういった言い回しをする学生が急に増えてきたように思うのですが、なぜそうなのか?
そんなことをここ数日考えてしまいました。
先日もある学生が「何社かみたのですが…」といったので、思わず「みるってどういうこと?」と意地悪な質問をしました。
するとその学生からは「情報収集をしたということです」と答えが返ってきました。
学生からすると業界研究・企業研究をしているということなのでしょうが、それが「みる」という表現に変換されることに違和感を感じるのです。
漢字に変換すると・・・「見る」「観る」「診る」「視る」。
どうでもいい話かもしれませんが、敢えて漢字に置き換えるとせめて「視る」であって欲しいものですが、どうも「見る」(み・て・る・だ・け)が多いようですね。
つまり表面的な情報だけで安易に判断をしているように思えてしょうがないのです。
物事とは、見方によって様々な見え方をするものですし、またみる角度やその時の心理状態によっても見え方は変わってきます。
企業を研究する際に、ナビの字面だけを眺めて(みて)その会社を判断する傾向が強まっているとすればこれは大問題です。
もっと時間と労力をかけてジックリと業界や企業をあらゆる角度から凝視する就職活動を行って欲しいものです。
「みる」=「情報収集」ではなく、「みる」=「業界研究・企業研究」。
情報を基に比較・分析し、仮説を立て結論を出す(自身で判断する)就職活動を指導していきたいものです。
そのために企業側も、学生が理解しやすい表現で情報を開示する必要があります。
単に「みられる会社」ではなく、「分析される会社」の方が何となくいいですもんね!