稚拙な内容ではありますが、先週「“採用したい学生”と相思相愛になる選考プログラム」のVer.1をリリースさせていただきました。
本プログラムは「共感型会社説明会」「本質評価型選考」「合意形成型面接」という3つのフェーズに分かれているので、今回より3回に分けてそれぞれの概略を説明させていただきます。
今回は「共感型会社説明会」。
既にその要素を盛り込んだ説明会を開催されている企業も少なくないかと思いますが、選考活動において非常に重要なフェーズですので、改めてこの場で述べさせていただきます。
よく目にする会社説明会は、企業側の一方的な情報発信、それも会社の良い部分だけを自慢気に説明されるケースです。
会社を魅力的に伝えることはもちろん重要なことではありますが、それ以上に会社説明会というのは、参加してくれた学生にセルフマッチング、セルフスクリーニングを促す場であるということです。
企業側から発信された情報を学生が自分の価値観や志向、能力や性格と照合し、合う合わないを判断する場でなければなりません。
そのためには情報発信の方法に工夫が必要です。
まず、採用したい学生(相性がよく、要件を満たした学生)に響くメッセージの発信です。
万人に受け入れられるメッセージを発信するだけでは、学生にとっての本命になりにくい可能性があります。
事前に採用したい学生を明確にし、対象の学生に刺さるメッセージ、情報を開示をしなければなりません。
つまり、対象外の学生には自主的に以降の選考に進まないという意思決定をしてもらうわけです。
そのためには、情報発信の主体にバリエーションを持たせ、あらゆる角度から情報を開示します。
「誰が」「どんな情報を」「どうやって」提供するか?
例えば経営者が実務的な話をするよりも、若手の社員が話した方がリアリティがあり伝わりやすいですし、或いは開示しにくい会社の経営上の課題などは、第三者に客観的に話させることで不安を拡大させないとか。
立ち位置によって説得力のある情報開示の方法を選択するのです。
また、その情報を学生がシッカリとその場で受け止め、前述の通り自分自身で消化し、照合作業をしやすい環境やツールを提供して上げることが望ましいと思います。
学生に共感ポイントを探らせ、自分で判断することを促すことは結果的に会社説明会の満足度を引き上げる効果にも繋がります。
仮に共感ポイントを見出せない学生がいたとしても、それはそれで結果的にお互いにとってプラスになることを認識しておきましょう!
あらゆる角度の情報が説得力ある方法で開示され、学生に自ら判断を促す会社説明会。
当たり前と言えば当たり前ですが、そういった会社説明会は案外少ないように思います。
自社の説明会を今一度チェックっされてみてはどうでしょうか・・・
次回は「本質評価型選考」についてお伝えします。