鹿児島県阿久根市という県内でも比較的小さな市が全国的に注目を浴びてから既に3年くらい経つであろうか?
2008年に型破りな市長が就任したのがきっかけで、マスコミの報道により全国になったわけだが、今日はその市長の3選をかけた選挙が行われた。
当日開票の結果、自らをリコールに追い込んだ新人候補に敗北。
ここ2~3年物議を醸しだしてきた型破り市長は再び失職をしたわけだが、この選挙結果は再び自治体行政に波紋を投げかけた結果だったのではないだろうか?
自治体行政というのは、ある種企業経営に等しい。
経営の行き詰まりを何とか改革しようとした首長(会社では社長)の手法に市民は「NO」を突き付けた結果だったわけだが、果たして市民は改革そのものに「NO」だったのだろうか?
先決処分の乱発などかなり強引な手法が目立ってしまったことは言うまでもないが、限られた時限の中で大きな改革を行っていく上では多少目をつぶらなければならないこともあったに違いない。
会社組織で言えば、方針と戦略に「NO」である社員は時にその会社を去るという選択肢があるが、自治体の場合はなかなかそうもいかない。
原則民主主義に基づき、数の論理での勝負となってしまう。
個人的に前市長を知っているわけでもなんでもないので、人柄まではよく分からないが、自治体ではなく会社組織のトップであったならどんな手法を導入し組織改革を行っていくのか?ということについて興味津々である。
今回の選挙は既に終了したが、来月には議会の解散の是非を問う住民投票が行われる。
もうしばらく鹿児島の小さば自治体が全国的に話題になっていくことであろう。
注目しておきたい。