「採用活動の独自化」についてこのメルマガでも過去何度も取り上げてきましたが、同様に最近よく出てくるキーワードが「B面採用」。
「B面」というフレーズ、私の尊敬する方がビジネスライフの振り返りでよく使用されていて、講演をお聞きしてからというもの、私なりの理解の下、あちらこちらで使わせていただくようになりました(著作権的には問題ないと思うのですが・・・)
そもそも「B面」とは、「主観」と置き換えると分かり易いそうです。
そうなりと「A面」とは、「客観」に置き換えることができます。
レコードで言うところの「A面」は、ヒット狙いの大衆受けする楽曲で、「B面」はどちらかと言うとく玄人受けするような渋い楽曲が収録されているということから派生したモノです。
最初は就職活動中の学生に対して「B面就職のススメ」としてアウトプットしていました。
型通りの「自己PR」、一字一句乱れぬ「志望動機」、当たり障りのない「第一志望群」といった、まさに大衆的就職活動から、自分らしい就職活動をしようと。。。
金太郎飴のような解答ばかりが横行する面接では、企業側も学生の本質を見抜けなくなってしまい、その結果両者が不幸になるリスクも出てきます。
緊張感ではなくワクワク感、録画っぽくっではなく、ライブっぽい面接がお互いをよく知る上では必要になってくるわけです。
よく考えるとこの話は、企業側にも当てはまるわけです。
ナビで告知、ESの提出、説明会開催、適性検査、グループディスカッション、面接。。。
まさに王道の採用活動が全てにおいて「善」とは限りません。
「自社の善」、つまり自社が欲しい学生にとって「善」である採用活動とは何かを考えることが何よりも重要になってきます。
先日私の知人の経営者が、自社の採用ターゲットについて驚くような話をしていました。
具体的には「北星学園大学」「高知工科大学」「佐賀大学」「京都工芸繊維大学」「鹿屋体育大学」がメインターゲット校であり、これらの学生に適した最善の選考方法を考えろと担当者に指示を出したと。
どうでしょうか?思いっ切り「B面=主観=玄人受け」する採用だと思いませんか?
この経営者、日本を代表する企業の経営者です!
2016卒採用から例のやや骨抜きの「指針」に基づいたルールが適用される可能性が高いわけですが、その前の2015卒採用において「B面採用」にチャレンジされてはどうでしょうか?