7月30日付の日経新聞に「“地学地就”で仕事発見」という見出しの記事が掲載されました。
都市部への人材流出を抑え、地域経済を活性化できる若者を育て地元の中堅中小企業に就職させること、つまり「地域で学び地域で就職する」という主旨の活動です。
私も鹿児島出身ということもあり、地域や地元への愛着は人一倍ある方ですし、地域活性化 に少しでも役立てればという思いを持ち合わせています。
記事の中では、地元の中小企業と大学が連携し、主にインターンシップという手法で学生の価値観の変化を後押ししているようです。
また地元の信金などの金融機関や商工会議所が中小企業と大学の間に介在し、機会創造を支援しているというのも素晴らしい試みだと思います。
もっとこういった取り組みを、行政や自治体が支援し波及していくことを望みます。
一方で、私はこういった取り組みに若干のリスクを感じています。
ひと言でいうと、学生が「井の中の蛙」で終わって欲しくないということ。
若いうちは、できることならば大海に目を向け、今まで見たことのない世界でチャレンジをして欲しいという気持ちが拭えないのです。
何が正論かという問題ではなく、未来を担う若者の機会を奪わないという意識を持つことも大切だと思うのです。
一旦地元を離れ、都市圏場合によっては海外で見聞を広め、知識やスキルを身に付けることで地元や地域の素晴らしさを再認識することもできます。
その延長線上で、真に地元や地域のために自分が役立つことを実践する人材が増えるような仕組み作りも必要ではないでしょうか?
そういった意味でも、地元や地域の企業との接点は大学生に限らず、小中高生にもその活動範囲を広げ、潜在的な意識の中に擦り込んでいくのも良いかもしれません。
いずれ地元や地域に愛着を持つ若者たちが見聞とキャリアを身に付けて舞い戻り、地場の特性を生かした事業を起こすなんていうモデルケースがもっと増えれば嬉しいですね!
かくいう私は、未だに地元に対して大した恩返しもできずじまいですが、この先の目標と計画はちゃんと持ち合わせています。
まさにここで述べたことを私自身が支援する立場になること、それが当面の目標です。
遅れ馳せながらかもしれませんが、残された人生の一定期間は地元や地域のために費やす覚悟 はできています!