「採用担当者の役割・存在意義とは?」

最近ふとした疑問を感じることがあります。

それは採用担当者の役割と存在意義に関してです!

採用活動とは、企業の経営戦略にとって非常に重要な活動であり、企業の成長・発展はもちろん、更には存在意義の発揮に至るまで影響をきたします。

その考えに基づくと、採用担当者が重要な役割を担っていることは言うまでもありません。

ただあえて誤解を恐れずに言わせていただくと、あまり採用担当者が前面に立ち、あたかも会社を代表するスーパー社員であるという見せ方にはあまり賛同できません。

あくまでも自社の採用成功、納得感のある雇用創造のための企画やオペレーションを立案し、周囲を巻き込みながら、黒子として活躍するくらいが丁度良いのではないかと考えるようになりました。

その背景には、多くの学生が自分が受ける(受けたい)企業の接触ポイントである採用担当者を通してその企業を評価・判断することが少なくないからです。

俗に言う「採用担当者の人柄に惹かれて受ける会社を決めました」「採用担当者が尊敬できる方だったので入社を決めました」といった、学生にとっても企業にとっても極めてリスクのある判断を招き、入社後に違和感を覚える社員と企業が存在するという事実と向き合う必要がありそうです。

この問題は単に採用担当者を前面に立てるな!という類の話ではなく、むしろ学生に対して的確な情報を提供しましょう!という話なのかもしれません。

私は現在「選考プログラム」の開発に取り組んでいます。

3つのポイントに注力しながら喧々諤々していますが、なかでも会社説明会のあり方を前述の考え方に沿ってカタチにしようと思っています。

さわりの部分に触れますが、会社説明会において、学生に的確な情報を伝達するのは採用担当者ではなく、①経営者 ②現場社員 ③第三者 といった立ち位置の違う情報源からの発信が望ましいのではないかと考えます。

つまり当事者+客観的第三者からの情報伝達という構成です。

①の経営者には、会社のトップとして創業の思いから理念、会社の未来などの包括的な情報。

②の現場社員には、具体的な仕事の内容、やりがいや大変な点、或いはプライベート等といった、身近に迫る社会人としてのイメージを持ってもらえるような具体的な情報。

そして③の第三者には、その業界のアウトライン、その企業の業界内ポジション、特徴や将来性、更にはどんな人材がその企業で活躍する可能性が高いのか?といった客観的な情報。

またこれらの情報を基に、学生が判断をしやすくするような仕掛けも必要だと思います。

採用担当者はそれらの段取りやコンテンツ作り、説明会が円滑に進行するために黒子として活躍してもらうようなイメージでしょうか・・・

そういう意味では採用担当者に求められるのは、営業力やプレゼン力といったアウトプット系の能力よりも企画力・コーディネート力・巻き込み力といった能力の方が重要なのかもしれません。

まだ細かくは詰め切れていない点も多々ありますが、私としてこのような発想の下、会社説明会の企画立案を支援し、いずれその企業が自走できるようになっていただきたいと考えています。

 

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