「内定辞退の作法」

4月15日の日経新聞「電子版セレクション」の内定辞退に関する記事。

今月に入り徐々に内定が出始めているのを受け、重複内定の対応を学生に向けて発信した内容でした。

結論から言うと、内定辞退或いは選考辞退については企業と学生がお互い真摯に対応する必要があるということ。

記事の中には、遠方の企業の内定を辞退した学生が散々慰留されたのち内定証を持参するように言われ、自腹で飛行機で届けに行ったという例や、辞退後の5日間に8人もの社員から入れ代わり立ち代わり電話とメールでの攻撃を受けた例が紹介されていました。

確かに企業側は、時間と労力をかけ採用した(内定を出した)学生への愛着もありますし、何だか裏切られた感情になってしまいます。

こと入社が近付いたタイミングで辞退してくるケースは、正直「コノヤロー!」と口走ってしまうほどのインパクトがあります。

私も実際に同じような経験を何度もしましたし、今でも採用のお手伝いをさせていただいていると日常的に学生からの選考事態の連絡が後を絶ちません。

最近では前述のような強引な内定辞退の引き留めは減っているといいます。

それは掲示板やSNSで学生に書き込まれることを企業が恐れているからだと言われますが、まさにそれって感情論の行く末だと思いませんか・・・

ではどうすれば、完璧とは言えないまでも両者が感情的にならずに綺麗な引き際を演じることができるのでしょうか?

基本的には企業側が未然に防ぐ努力をすることが重要だと思いますが、この問題についてはまず学生の辞退の伝達の方法がベースにあると思います。

私が個人的に思うのは、学生からの辞退連絡が非常に淡白だということ。

内定承諾に法的拘束力がないということを盾に、メール等で機械的な報告をしてくる学生が非常に多いことは残念でなりません。

最低でも電話を入れて、正直に理由を説明し辞退をする。

できることならば、企業へ出向き直接説明をするのが礼儀だと思うわけです。

また前述のような入社間近に突如メールで内定を辞退してくるような学生は言語道断。

就職活動や入社をあたかも自分だけのことだと思っている学生が多く、周囲への気配りが出来ないのが理由だと思います。

結局企業側が大人なわけですから、そういった学生には嫌味ではなく、ちゃんとそのあたりを最後に教えてあげる余裕を持ちたいものです。

そして気配りが出来ない、礼儀を欠いた新入社員が入社せずにすんだという前向きな発想を持つことが重要なのかもしれませんね(笑)

 

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